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脂肪腫

脂肪腫とは

脂肪腫(しぼうしゅ)とは、皮膚の下にできる良性の腫瘍(できもの)の一種で、脂肪細胞が増殖してできたやわらかいしこりです。
通常は痛みがなく、触るとやわらかく、皮膚の下でコロコロと動くのが特徴です。
見た目は目立たないことが多く、首・肩・背中・腕・太ももなどに好発します。
良性腫瘍なので急いで治療が必要なものではありませんが、大きくなったり、気になる場所にできたり、圧迫によって痛みを感じるようになった場合は、切除手術を検討します。

脂肪腫の原因

脂肪腫のはっきりとした原因は分かっていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。

  • 主な要因一覧
  • 体質・遺伝的要素:脂肪腫ができやすい体質の方がいます。家族に同様の腫瘍があるケースも
  • 加齢:中高年以降に多くみられます
  • 皮膚や脂肪層への刺激・圧迫:外的な刺激により脂肪細胞が異常増殖する可能性もあります
  • 肥満との関係:脂肪腫は肥満とは直接関係はないとされていますが、誤解されることがあります

脂肪腫の症状

脂肪腫は、皮膚の下にできるやわらかなしこりで、徐々に大きくなる傾向があります

  • よくある症状
  • 直径1cm~数cm程度のやわらかいふくらみ
  • 触ると弾力があり、やや動く感触
  • 通常は痛みなし
  • 場所によっては神経や筋肉を圧迫して鈍痛や不快感を生じることも
  • 複数個できることもある(多発性脂肪腫)

※まれに、しこりが硬かったり急激に大きくなったりする場合は、別の疾患(脂肪肉腫などの悪性腫瘍)の可能性もあるため、医師の診断が重要です。

脂肪腫の治療法

脂肪腫は良性腫瘍であり、必ずしも治療が必要なものではありません。
ただし、次のような場合には治療(主に外科的切除)が検討されます。

  • 治療の適応となる例
  • 見た目が気になる
  • サイズが大きくなってきた
  • 痛みや違和感がある
  • 日常生活に支障がある部位にできた
  • 悪性との鑑別が必要な場合
  • 主な治療法
  • 外科的切除:局所麻酔を用いて、脂肪腫とその周囲の被膜ごと取り除きます。再発を防ぐために「完全摘出」が基本です
  • 病理検査:切除後に顕微鏡で検査を行い、良性か悪性かを確認します

※皮膚の下に深くある脂肪腫や、大きなもの(5cm以上)は、整形外科や形成外科での切除が望ましい場合もあります。

脂肪腫と他の疾患との違い

脂肪腫に似たしこりは多く、以下のような病気と間違われることがあります。

  • 粉瘤(アテローム):中に角質や皮脂がたまる袋状の腫瘤。感染すると腫れて痛みが出ます
  • 軟線維腫:首や脇にできるやわらかい皮膚のたるみ
  • 脂肪肉腫:脂肪組織由来の悪性腫瘍。硬くて急速に大きくなる傾向があるため要注意

気になるしこりがある場合は、自己判断せず、医師の診察を受けることが大切です。