水虫とは

水虫(みずむし)は、皮膚に白癬菌(はくせんきん)というカビ(真菌)が感染して起こる皮膚の病気です。
特に足の皮膚に感染しやすく、「足白癬」と呼ばれています。
靴の中の蒸れた状態や、長時間の着用などで白癬菌が増殖しやすくなります。
一度かかると治りにくく、繰り返しやすいのが特徴です。
水虫の原因
水虫の原因となる白癬菌は、以下のような環境で感染・繁殖します。
- 蒸れた状態の足(通気の悪い靴や靴下)
- バスマット・スリッパ・足ふきタオルなどを介した接触感染
- 家族間での共用(バスマット、浴室など)
- スポーツジムや温泉などの共有スペース
感染してもすぐに症状が出るとは限らず、免疫力や皮膚の状態によって発症の有無が決まります。
水虫の種類と症状
水虫にはいくつかのタイプがあり、症状や部位によって分類されます。
- 趾間型(しかんがた):指の間が赤くただれる、白くふやける、かゆい
- 小水疱型(しょうすいほうがた):小さな水ぶくれ、強いかゆみ
- 爪白癬(つめはくせん):爪が白く濁る、厚くなる、もろくなる
- 角質増殖型(かくしつぞうしょくがた):皮膚が厚くなり、ガサガサ、ひび割れ
※特に角質増殖型は「乾燥してるだけ」と誤解されやすく、発見が遅れることがあります。
水虫の治療法
- 軽度の水虫(皮膚型)
- 抗真菌薬の外用(塗り薬):1日1~2回、患部に継続して塗布します。
- 完治には根気が必要:症状がなくなっても数週間~数か月間の塗布が必要です。
- かゆみ止めや保湿剤の併用で快適に治療を続けられます。
- 爪水虫の場合
- 内服薬(抗真菌薬の飲み薬):爪の中にまで届く薬が必要です。数か月の継続服用が一般的です。
- 外用薬は近年進歩しており、爪用の塗り薬もありますが、治療には根気が必要です。
水虫の予防法
- 毎日足を清潔に洗い、よく乾かす
- 通気性のよい靴や靴下を選ぶ(汗を吸う素材)
- 靴は毎日同じものを履かず、乾かす
- 家族間でのスリッパ・タオルの共用を避ける
- ジムや温泉施設の足ふきマットに注意(スリッパやマイタオルを使用)